「Mi viaje」にて連載コラムがスタート! 12月より三越伊勢丹トラベルサロン様による機関誌「Mi viaje」にて連載コラム「イタリア便り」を書かせて頂くこととなりました。プロの方々のお力添えを頂きながらイタリアの食文化、ワインなどを中心にイタリアという国の様子をご紹介しています。 「Mi viaje」では国内、海外の上質な旅行情報が満載です。ぜひ、お近くの店舗にてお問い合わせくださいませ。 誌面の一部は、イタリア発見オンラインマガジン「あがるイタリア」からもご覧になれます。 …
イタリアワイン
オレンジ色のワインを訪ねて…テラコッタの村インプルネータへ
本場のオレンジワインを、初体験してきました。 枯葉も散り始めて、なんだか寂しさを感じる秋、昨年にさかのぼり、トスカーナ州インプルネータという小さな村に、世界が注目する「テラコッタワイン」が世界中から集合。ソムリエの講習のためトスカーナに滞在していたので、こんなチャンスは滅多にないということで様々なテラコッタワインを試飲してきました。 最初にお伝えしますが、今日の内容はちょっと固めです。 テラコッタワイン×インプルネータ トスカーナ州、フィレンツェの郊外にある素朴な村「インプルネータ」 きっと、ワインを勉強しなければ行くことはなかったこの場所は、トスカーナの名産オリーブオイルを保存する容器の原料となるテラコッタの産地として有名な場所。 テラコッタとはイタリア語で「terra」=土、「cotta」=焼くという意味で、素焼きの粘土や陶器を想像していただくとわかりやすいでしょうか。 このテラコッタで作られた容器はアンフォラと呼ばれます。 ジョージアで発祥したアンフォラを使ったワイン造りが、古代ギリシャ、ローマ時代にイタリアにも広まり、当時ワインの醸造、熟成、貿易にも使用されていました。 …
ソーヴィニヨン・ブラン|Sauvignon Blancの特徴は?
ソーヴィニヨン・ブラン|Sauvignon Blanc 生産地 ソーヴィニヨンブランはイタリアでは主に北イタリアで栽培される国際品種の白ぶどう品種。原産地はフランスのロワール地方とされていますがオーストラリア、南アフリカ、チリなど、世界中広い地域で栽培されている品種です。特に最近評価されているのはニュージーランドのマールボロ地区でフレッシュさが特徴です。 ソーヴィニヨン・ブランの特徴 ソーヴィニヨン・ブランの特徴は、明るい緑色の、ワイン用としてはやや大粒のぶどうである。酸味が強くフレッシュ、青草、ハーブ、トロピカルフーツなどの香り。ワイン愛好家の間ではソーヴィニヨン・ブランは「猫のおしっこ」の香りがすると言われています。サンセールやプュイイフュメなど白ワインの銘醸地であるロワール地方のソーヴィニヨンブランは燻製のようなアロマが特徴です。 合わせたい料理 魚介類、生がきなど。シーフードサラダやフェタチーズの載ったギリシャ風サラダなど。また、お魚を使った和食、お寿司やお刺身にもよく会います。 …
ワインをもっと美味しくする MAGIC DECANTER
第一印象はとても大事だけど、とりあえず三回は試すことにしている。 現在ロスに来ております。 先日、「バローロは美味しくない」というワイン好きの女性にお会いしました。話を聞くと、初めて飲んだバローロが美味しくなくて、そのままキッチンの排水溝に流し、以降バローロは飲んでいないのだそう。 ピエモンテでワインに出会って、バローロの生産者とやり取りする機会がある私にとって、その発言を聞いて心が痛みましたが、たった一度限りの経験でそのもの全ての価値を決めてしまうのは、とても勿体無いなと思います。 デキャンタージュはしてみたのかな、とか食べ合わせが悪かったんじゃないかと、色々聞く間もなく、「いつかトリノへお越しの際は、美味しい生産者の元へご案内しますよ〜」とだけお伝えしました。 ワインって、扱い方次第で可能性を広げることができる不思議な飲み物。 ということで今日はデキャンタージュのお話。 …
トスカーナの名門アンティノーリのワイナリー「Marchesi Antinori」訪問 |
ずっと行きたかったトスカーナの名門アンティノリのワイナリーへ、ようやく行くことができました。 昨年の冬、ソムリエ講習合宿のため約2ヶ月半トスカーナへ滞在していました。イタリア全土DOCGの暗記をはじめ、ワイン以外のアルコールの知識を詰め込んで、200種類以上のワインをテイスティング!正直、テイスティングは辛くなかったけど、大人になってからの暗記というのは思った以上に大変で、泣きそうになりながら他の生徒さんと協力して頑張りました。 結果はどうあれ、頑張ったご褒美ということで夫が気を利かせて企画してくれていたのはイタリアワインの名門、アンティノーリのカンティーナ訪問。 Antinori Nel Chanti Classico スーパータスカンの先駆者、アンティノーリ 1385年から続くイタリアワインの名門マルケージ・アンティノーリは、ワイン好きならお馴染みスーパータスカンのティニャネロや、ソライヤなど偉大なワインの生産者。 …
ネッビオーロ|Nebbioloの特徴は?
ネッビオーロ|Nebbiolo 生産地 ネッビオーロ (Nebbiolo) は、イタリア北部、ピエモンテ州やロンバルディア州、ヴァッレ・ダオスタ州で生産される黒ブドウの品種。ピエモンテ州では800年以上も前から栽培されていた歴史のある品種です。最高級赤ワインとされるバローロやバルバレスコは100%単一品種で作られます。 ネッビオーロという名は、イタリア語のネッビア(霧)からきており、他の県ではスパンナ(Spanna)、ロンバルディアではキアヴェンナスカ(Chiavennasca)、ヴァッレ・ダオスタではピクトゥネール(Picoutener、イタリア語でPicotendro)などと呼ばれ、地域によりボトルの品種表示が違うこともあります。 写真はランゲ地方のぶどう畑。ぶどう畑の景観はユネスコ世界遺産にも登録されています。 ネッビオーロの特徴 ネッビオーロは色が濃く、強いタンニンと酸が特徴。酸とタンニンの渋みが他の特徴とバランスをとるためには長期熟成が必要で、熟成されると味わいが広がり、薔薇やスミレや、チェリー、プルーン、ラズベリー、タバコ、トリュフ、ダークチョコレートなどの幅広いブーケを持つ世界で最も誘惑的とされる香りの高級ワインとなります。 …
アルネイス|Arneisの特徴は?
アルネイス|Arneis 生産地 アルネイス(Arneis)はピエモンテ州、ロエロ原産の白ぶどう品種。ロエロ地方のDOCGに指定されています。 以前はロエロ地方で栽培される黒ぶどう品種ネッビオーロのタンニンを和らげる為に混醸用に用いられていましたが、20世紀になり生産者がネッビオーロ品種単一でのワイン作りに力を入れ始めた事で需要が減り絶滅の道を辿っていました。 1970年代にワインルネッサンスと呼ばれるワインの技術を向上する動きが起こりイタリアワインの品質が向上、同時に土着品種の回帰が見直された事により、ヴィエッティ(Vietti)とブルーノ・ジャコーザ(Bruno Giacosa)を始めとする生産者達の研究と努力の結果でアルネイスの単一品種ワインとしての現在に至ります。 imageURL ピエモンテのロエロ・ランゲ・モンフェラートの地域はぶどうの景観が世界遺産登録されている事でも有名です。 …
イタリア|カラフルな港街「カモーリ」を散策 海の底に眠るワインとは?
Camogli(カモーリ) 今日は海が好きな方に是非おすすめしたい イタリア、リグーリア州ジェノバ県の小さな港Camogli(カモーリ)。 反対側にはポルトフィーノという美しい港町があり世界中からセレブリティがバカンスで訪れます。そちらの知名度が高いため割と旅行者も少なくローカルの雰囲気を楽しめる穴場の場所。 海岸沿いには地中海らしいカラフルな家が立ち並び、散歩するだけでわくわくします。 リグーリアで食べたいフルッタ•ディ•マーレ お昼にふらっと入ったトラットリアLo …