こちらの記事は 三越伊勢丹トラベルサロン様 機関紙「mi viaje」 5月号への掲載記事です イタリアでの暮らしで見つけた楽しみの一つはカフェ巡りです。 カフェ巡りといってもちょっとしたこだわりがあり、カフェ文化の根付くトリノだからこそ体験できる歴史のあるカフェがおすすめです。こだわりを持つバリスタのお話や、地元の人々と交わす何気ないコミュニケーションもイタリアのカフェの魅力の一つです。 トリノ観光おすすめの場所はこちら イタリアのカフェ事情 …
トリノ
北イタリアのワイナリー巡り|「Cascina Chicco」カッシーナ・キッコ
Heart of Roero|美味しいワインを求めて「カナーレ」へ イタリアワイン・田舎料理・大自然、が揃う場所といえば 世界遺産の「ぶどうの景観」が見所のロエロ地方。 トリノから車で40分ほど、のどかな田舎の風景を楽しみながらクーネオ県、カナーレへ向かいます。 この地域は、知る人ぞ知る美食の宝庫!ワインの他にもトリュフやサルシッチャ、ポルチーニ茸など、新鮮で貴重な食材で溢れています。 そして、カナーレは桃の名産地ということもあって春先から桃の花がワイン畑に混じり、色あざやかなぶどう畑を楽しむことができます。 Just …
北イタリアのクリスマスの過ごし方|Christmas in Italy.
クリスマスまで、あと少し。 久しぶりのイタリアへ戻ってきました。 北イタリア、トリノもすっかりクリスマスモード。街中のあちこちがイルミネーション、ツリーで彩られ、どこを切り取っても絵になる美しさ。 忘年会シーズンの日本同様、イタリア人にとっても忙しい月で、食事会やクリスマスディナーの予定でカレンダーがぎっしり埋め尽くされます。と他人事のように説明しているけれど我が家も例外ではなく、帰ってくるなり予想外の寒さと共にクリスマスディナーが立て続けに続いています。イタリア人のみなさん、その元気はどこからくるのですか。 さて、クリスマス目前ということで、今日は北イタリアのクリスマスの様子をご紹介します。 Presepe|街を彩るプレゼーぺ プレゼーペ(またはプレゼピオ)とはイエス・キリストの生誕を再現した置物のこと。聖母マリアの胎内にキリストが宿ったとされる12月8日にクリスマスツリーとプレゼーペが一斉に各家庭、教会など様々な場所に飾られます。1月6日の公現祭に片付けられるまでイタリアのクリスマス気分を盛り上げます。最近は宗教的なもの以外のプレゼーぺも多く見られます。 それぞれの家庭のプレゼーぺはもちろんマンマを中心に飾られます。例えどんなに忙しくても…。 …
My favorite places in Turin|トリノ
TORINO|トリノ 「エレガント」という言葉がぴったりの街。私の3年間暮らしたトリノは北イタリアピエモンテ州の州都で、イタリアが統一されて初めての首都が置かれた場所。イタリアでは4番目に大きい都市です。日本でいうとちょうど福岡みたいな程よい都会で、京都のように伝統を重んじる場所という感じかなぁ。 トリノと聞いて思い浮かぶことは何でしょう。オリンピックやフィアット?おそらくこの街に来てまず感激するのは、この街の美しさと、美食。美味しいワインが飲みたかったら、高級ワインの産地バローロへ、海が恋しくなったら地中海の美しいリグーリアまでほんの1時間〜2時間で行けてしまうので、トリノに住む人々は、今週は海、今週は山!と、都会と自然が共存した暮らしを楽しんでいます。なので、イタリア人のお友達ができたらまずマーレ(海)とモンターニャ(山)の2言は覚えた方が良いかもしれません。 以前はフランス領だった名残もある街、トリノは他の州に比べると独特な個性をもち、イタリアのパリとも呼ばれているのだそう。今回はそんなトリノのお気に入りの場所をご紹介。 Just because I am keep …
アルネイス|Arneisの特徴は?
アルネイス|Arneis 生産地 アルネイス(Arneis)はピエモンテ州、ロエロ原産の白ぶどう品種。ロエロ地方のDOCGに指定されています。 以前はロエロ地方で栽培される黒ぶどう品種ネッビオーロのタンニンを和らげる為に混醸用に用いられていましたが、20世紀になり生産者がネッビオーロ品種単一でのワイン作りに力を入れ始めた事で需要が減り絶滅の道を辿っていました。 1970年代にワインルネッサンスと呼ばれるワインの技術を向上する動きが起こりイタリアワインの品質が向上、同時に土着品種の回帰が見直された事により、ヴィエッティ(Vietti)とブルーノ・ジャコーザ(Bruno Giacosa)を始めとする生産者達の研究と努力の結果でアルネイスの単一品種ワインとしての現在に至ります。 imageURL ピエモンテのロエロ・ランゲ・モンフェラートの地域はぶどうの景観が世界遺産登録されている事でも有名です。 …
イタリアで最もDOCG(最高格付け)ワインの多い州は…?
今日は復習をかねてワインのお話を少し。 イタリアワインを飲む時にワインの注ぎ口あたりについてるシール。あるものと無いものがお店にならんでいます。 これは一体何かというと、醸造、熟成過程、栽培品種や地域において複数の基準をクリアし、イタリア政府から認定を受けたという印。シールの代わりにラベル(エチケット)に記載があるものもありますが、この基準にもランクがあり上からDOCG→DOC→IGT(IGP)という順番に分かれています。 その最高格付けであるDOCG認定を受けているのは、今もしかするとあなたが興味を持っておられる(と嬉しい)ピエモンテ州で、現在17地区!同じくワイン産地として知られるトスカーナは11地区、アマローネやプロセッコといえばのベネトでは14地区。つまり最高格付け認定を受けたワインが最も生産されている州=ピエモンテということなのです。そしてこれを派手に宣伝しないのがピエモンテの人々のスタイル…州ごとに思想が違って面白い…。 ということで、せっかくならこの高品質認定を受けたDOCGワインを飲みたいと思ったあなたへ。今日はピエモンテのDOCGを全てご紹介。DOCGの数は年々少しずつ増えているのでこちらは2016年度のものになります。 そして下の一覧から注目したいのが使用葡萄、単一品種100%。つまりこれらは葡萄のブレンドをしていないということでその葡萄一種類の味のままで勝負しているということ。(実際に葡萄畑へ訪れると、素晴らしい自然環境のもと育つ葡萄(大自然の恵み)にあえて何も加えなくてもいいんだなと納得させられてしまいました)もっと掘りつめるとブレンドの相性とかそういうのもあるのだと思うけど。 かといって、DOCGやDOCがないから良いワインではないの?というとそんなことはなく、独自の方法でこだわって生産している生産者もいらっしゃるので まずは、こういうワインの基準がイタリアにあるんだということを知るだけで、明日からのワイン選びが少しだけ楽しくなるかもしれません。 【ピエモンテ州のDOCG一覧】 ①Asti/Moscato …