第一印象はとても大事だけど、とりあえず三回は試すことにしている。 現在ロスに来ております。 先日、「バローロは美味しくない」というワイン好きの女性にお会いしました。話を聞くと、初めて飲んだバローロが美味しくなくて、そのままキッチンの排水溝に流し、以降バローロは飲んでいないのだそう。 ピエモンテでワインに出会って、バローロの生産者とやり取りする機会がある私にとって、その発言を聞いて心が痛みましたが、たった一度限りの経験でそのもの全ての価値を決めてしまうのは、とても勿体無いなと思います。 デキャンタージュはしてみたのかな、とか食べ合わせが悪かったんじゃないかと、色々聞く間もなく、「いつかトリノへお越しの際は、美味しい生産者の元へご案内しますよ〜」とだけお伝えしました。 ワインって、扱い方次第で可能性を広げることができる不思議な飲み物。 ということで今日はデキャンタージュのお話。 …
ワインブログ
Pouilly Fumé|プイィ・フュメ…とプイィ・フュイッセの違いは?
先日、美味しい白ワインに出会いました。 NYに住む友人のおすすめで連れて行ってもらったレストラン「The Clock Tower 」はレトロな雰囲気のインテリアがとてもお洒落で、かっこいい大人になった気分になれる場所。 こちらで頂いた白ワインがとっても美味しかったんです。フランスワインはまだまだ勉強中ですが、このワインがきっかけでPouilly Fumé|プイィ・フュメという言葉を覚えられたほど。 それで、先日ワインショップで見つけて早速購入。家に帰ってボトルを見ると、購入したのはプイィ・フュイッセ。間違えてしまったみたい。名前も似てるから似た感じなのかも、と飲んで見ると、味も香りも全く別物。調べて見たところ、それもそのはず、使用されているぶどうの品種が違うので特徴も違うわけですね。 The …
トスカーナの名門アンティノーリのワイナリー「Marchesi Antinori」訪問 |
ずっと行きたかったトスカーナの名門アンティノリのワイナリーへ、ようやく行くことができました。 昨年の冬、ソムリエ講習合宿のため約2ヶ月半トスカーナへ滞在していました。イタリア全土DOCGの暗記をはじめ、ワイン以外のアルコールの知識を詰め込んで、200種類以上のワインをテイスティング!正直、テイスティングは辛くなかったけど、大人になってからの暗記というのは思った以上に大変で、泣きそうになりながら他の生徒さんと協力して頑張りました。 結果はどうあれ、頑張ったご褒美ということで夫が気を利かせて企画してくれていたのはイタリアワインの名門、アンティノーリのカンティーナ訪問。 Antinori Nel Chanti Classico スーパータスカンの先駆者、アンティノーリ 1385年から続くイタリアワインの名門マルケージ・アンティノーリは、ワイン好きならお馴染みスーパータスカンのティニャネロや、ソライヤなど偉大なワインの生産者。 …
華やかな白ワイン+マンハッタンビーチ
西海岸で聞くラジオが好き。 同じ洋楽でもニューヨークに比べるとこちらはもっとLaid Back(のんびり)な曲が流れてるからラジオを聴きながら、そよ風に吹かれて自然に力が抜けていく、ああ〜この感覚、好きだな。 マンハッタンビーチ さてさて、ロサンゼルス滞在中。ビーチエリアを開拓しようということでマンハッタンビーチへやって来ました。 マリナデルレイからは車で20分程度で到着。 ビーチ付近に立ち並ぶ家がとても個性的で可愛くて、これはビーチハウスなのか、ここに住んでいるのかって話してたけど答えは出ず。 この、程よくこじんまりした感じがとても心地よかったな。 レストランはカジュアルに入れて地元でも人気だということでコンシェルジュにお薦めしてもらったManhattan …
アルネイス|Arneisの特徴は?
アルネイス|Arneis 生産地 アルネイス(Arneis)はピエモンテ州、ロエロ原産の白ぶどう品種。ロエロ地方のDOCGに指定されています。 以前はロエロ地方で栽培される黒ぶどう品種ネッビオーロのタンニンを和らげる為に混醸用に用いられていましたが、20世紀になり生産者がネッビオーロ品種単一でのワイン作りに力を入れ始めた事で需要が減り絶滅の道を辿っていました。 1970年代にワインルネッサンスと呼ばれるワインの技術を向上する動きが起こりイタリアワインの品質が向上、同時に土着品種の回帰が見直された事により、ヴィエッティ(Vietti)とブルーノ・ジャコーザ(Bruno Giacosa)を始めとする生産者達の研究と努力の結果でアルネイスの単一品種ワインとしての現在に至ります。 imageURL ピエモンテのロエロ・ランゲ・モンフェラートの地域はぶどうの景観が世界遺産登録されている事でも有名です。 …
ニューヨーク「Birdland」でJAZZとワインな夜
最近、雨が多いニューヨーク。本日も雨…。ニューヨークで行ってみたかった場所の一つ、ジャズクラブへ先日誕生日のお祝いで連れて行ってもらいました。 そんな事をいうとまるでジャズ通なのかと思われてしまいそうですが、全くの初心者で、ジャズに触れる機会と言えばホテルのバーで何度か演奏を聞いたり、自宅で食卓の雰囲気作りを試みて流したりする程度。ですが、そんな私でも大満足の一日となりました。 ジャズは19世紀後半、ニューオリンズで自然発生した黒人による大衆芸能音楽。 南北戦争に負けた南軍軍楽隊の払い下げ楽器で黒人の方たちが演奏した音楽がジャズの発祥といわれてるようです。ニューヨークにもいくつか有名なジャズクラブがあり、今回はアメリカ人の友人おすすめのBirdland(バードランド)へ。 お店の由来、バードは35歳で亡くなった天才サックス奏者チャーリーパーカーのニックネームからついたそうで彼が亡くなったとき、街じゅうに「Bird Lives !」バードは生きている!という落書きができたのだそう。(参考URL) 初めてのジャズクラブ、どきどきしながらお店に入ります。席の指定はなく、基本的に早く来た順にいい席へ案内されるシステムで、フロントで名前を伝えておけば時間になると席まで案内して頂けました。 30分前に来てねと伝えられたのでその通りに到着したのですが素晴らしい席に通して頂き、テンションがあがります。 …
秋のワイン畑。偉大なバローロ生産者「ドメニコ・クレリコ」ワイナリー訪問
ドメニコ・クレリコ|DOMENICO CLERICO バローロやバルバレスコなど伝統的なワイン作りが行われる北イタリア、ピエモンテのカンティーナって古い場所が多いのかなと想像がちですが、実はとってもモダンでおしゃれな場所がたくさんあります。 本日訪れた場所は素晴らしいバローロを作りだす偉大な生産者ドメニコ•クレリコ DOMENICO CLERICO。 バローロがワインの王様とよばれるようになるまで様々な歴史があるわけですが、バローロの生産者として、バローロのワイン作りに革新をおこしたバローロボーイズの初代のひとりがこちらの生産者ドメニコ•クレリコ氏。 カンティーナを取り囲む葡萄畑に圧倒されながらゲートへ到着、扉が開くと近年改装されたスタイリッシュな空間が広がります。 季節的に寒いですがプールが!夏はプールサイドで試飲も気持ち良さそうです。 さっそくカンティーナの中へ入り醸造過程の話を聞きながら、奥へと進んでいきます。 …