青空の下でワインテイスティング　プレスキールワイナリー

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この記事は一部「SUMAU」様掲載記事です。

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青い海、太陽に向かって伸びるヤシの木、白を基調としたスペイン風の街並みにピンク色のブーゲンビリアの花がリゾート気分を盛り上げる。

アメリカを代表するリゾート地のひとつ、サンタバーバラ。その美しさに魅了されオプラ・ウィンフリーやエレン・デジェネレスなど多くのセレブリティたちが邸宅を所有していることでも有名だ。

アメリカ全土のワイン生産量の約９０％を占めるカリフォルニアワインであるが、サンタバーバラはカリフォルニアで最も冷涼な地の一つでありブドウ栽培に理想的な気候条件が整っている。

現在サンタバーバラでは６つの地域がAVA（アメリカ政府認定の葡萄栽培地域）認定を受けており、１００軒近くのワイナリーが密集している。今回は主にピノ・ノワールとシャルドネが栽培されているサンタマリア・バレーの中心部に位置するプレスキールワイナリー（Presqu’ile Winery）へ訪れた。

光と絶景パノラマのテイスティングルーム

プレスキールワイナリー（Presqu’ile Winery）はサンタ・バーバラの北側、サンタマリア・バレーに73エーカーの自社畑を所有する家族経営のワイナリーだ。ピノ・ノワールを中心にソーヴィニヨン・ブランやシャルドネ、ネッビオーロなど赤白、ロゼ、スパークリングを含んだ７種類をワインを生産している。セラー内には自然環境を生かした最新設備が整っており、丘の上のモダンなデザインのテイスティングルームからはサンタ・マリアバレーが見渡せる。

USATodayによる「アメリカの最も美しいテイスティングルーム」ランキングでトップ１０に選出された魅力的な建築デザインも、今回訪問する決め手のひとつとなった。

クリエイティブなテイスティング体験

プレスキールワイナリーではユニークなテイスティングが体験できる。ツアーではワイングラスを片手に気さくなスタッフの方からの説明を聞きながら移動し、合計８種類のワインを試飲した。敷地内にはいくつかの試飲スペースがあり、正面のテラス席と２階部分のバルコニースペースは、ぜひ足を運んで頂きたい場所である。

1年のうち約３００日が「晴れ」という青空の下でワインが楽しめるのはカリフォルニアのワイナリーならではの経験だ。

ひんやりとした熟成樽の並ぶセラー。空調設備を使わず自然の温度でワインを熟成している。

各ワインにはシェフ兼ソムリエ考案のフィンガーフードとのペアリングが用意されており、この日はソーヴィニヨン・ブランにハーブを使ったポップコーン、ピノ・ノアールにはバターラディッシュなど、オリジナリティ溢れるペアリングは斬新で興味深かった。アメリカワインに多く感じる樽の香りが控えめに作られた白ワインは、繊細な香りと味わいを楽しむことができる。中でもソーヴィニヨン・ブランは野菜や魚介を使った前菜のほか、和食とも合わせたい一本だ。

極上のピノ・ノアールを堪能

左から2013年、2016、2017のピノ・ノアール。料理は左から鴨肉のパイ包み、豆と鶏肉のオーブン焼き、トウモロコシの粉を使ったメキシコの伝統料理タマーレス

施設内を見学した後はテイスティングルームへ移動し、ピノ・ノアールの収穫年毎（ビンテージ）のワインを試飲した。テイスティングルームの窓からは美しい景色が広がり、ワインに合わせてシェフ考案のメニューがテーブルに並ぶ。2013年のビンテージではフルーティでまろやかな味わいで飲みやすくピノ・ノワール好きにはもちろん、ワイン初心者にもおすすめしたいワインだ。スタッフの方々も終始気さくで丁寧に案内してくださり充実した訪問となった。

豪華リゾートで過ごす　非日常のひととき

ロサンゼルスから車で1時間弱とアクセスも便利なサンタバーバラ。日帰りでワイナリーへ訪問するのも良いが、カリフォルニアを代表する美しいリゾート地にきたからには是非一泊してゆったりと過ごして頂きたい。周辺に魅力的な滞在先も多数あり、丘の上にひっそりと佇むベルモンド・エル・エンカントでは静寂の中プライベートな空間でゆっくり過ごすことができる。海沿いに建つザ・バカラ・リッツカールトンやフォーシーズンズリゾート・ザ・ビルトモアでは、美しいサンセットと極上のスパで贅沢な非日常を体験できる。