Fontanafredda|ピエモンテの伝統のワインが復活。フォンタナフレッダのワイナリーへ

バローロの5大産地の一つ、セッラルンガ・ダルバ村のワイナリー

「フォンタナフレッダ」へ行ってきました。

北イタリア、ピエモンテで訪れたワイナリー はアットホームで、生産者との距離が近く人の温かさや情熱に触れられるワイナリーが多かったなと感じます。

市長さんにご案内して頂いた
「カッシーナ・キッコ」ワイナリー訪問記はこちら

 

最近は商業的に力を入れ始めたワイナリーも増えてきて、それについてはピエモンテの人々にとっても賛否両論あるみたい。

市場を拡大し世界中でワインが楽しめるのは消費者としても、生産書にも嬉しいことですがワイナリー独自の個性がなんとなく薄れていってしまうような切なさを感じるのは、きっと私だけではないはず。

ですがこちらのワイナリーに関しては、歴史的背景からも買収をきっかけに地元へ戻ってきてくれた、おかえりなさい。という感情を持たずにはいられません。

という私は福岡育ち、ピエモンテ出身の人間ではないのにそんな感情をもつようになってきたのは、いつからだろう。不思議だ〜。

前置きが長くなりましたが、フォンタナフレッダのワイナリー見学と、同じ敷地内にあるレストラン グイドへ行って参りました。

Fontanafredda|フォンタナフレッダの歴史


「冷たい泉」という意味をもつフォンタナフレッダ。

1858年、イタリアの初代の王様ヴィットーリオ・エマニュエレ2世(Vittorio Emmanuelle II)がセッラルンガの土地を購入し、当時の愛人、のちに妻となったローザ 通称“La bela Rosin”のために贈られたのが始まり。

ちなみに”La bela Rosin”の意味は、かわいいローザちゃん。

平民出身の彼女は14歳の頃から国王の愛人となり、前妻の亡くなった後36歳で妻となり2人の子供を授かります。

この土地を譲り受けた息子、エマニュエレ・アルベルト(Emanuele Alberto)によってワイナリー「カーザ エマヌエーレ ミラフィオーレ」の創業が始まり、歴史上初めてヨーロッパ外にバローロを輸出。

世界的な赤ワインとしてバローロの歴史をつくったエマニュエレ・アルベルトは世界的な地位を築きます。

彼の死後も息子たちにより成長を続けますが1929年、フィロキセラ(ぶどうの苗病気)や世界大恐慌などで経済不況に陥り、たくさんの土地やセラーが売られ、創業当時に設立されたミラフィオーレブランドの商標も売却されました。

その後、経営を継承したシエナのモンテデパスキ銀行が任命した、指導者Giuseppe Bressanoによりフォンタナフレッダ社ブランドが再設立され、約70年後の2009年にピエモンテ(トリノ)出身であるイータリーの傘下へ入るかたちで、ピエモンテ州へ戻ってきたフォンタナフレッダは勢いを取り戻し、現在は有名な醸造学者などを用いて伝統を生かしつつ革新的なワイン作りに挑戦しています。

歴史を感じる貫禄のあるワインセラー


18世紀からの伝統を受け継ぐ続くセラー。一時は失ったミラフィオーレブランドの復活に成功し、創業当時に使われていたセラーを使って熟成される赤ワイン。熟成樽にはミラフィオーレの紋章が。

敷地内は広くて見応えがあり、別のセラーへと繋がるトンネルにも趣を感じます。

テイスティングルームは改装され、モダンで素敵な空間が広がっていました。今回ワインテイスティングはカンティーナでは行わず、同じ敷地内のレストランにて食事と共に頂きました。

伝統的のワイン造りの復活、ビオの原点を目指す「ヴィーノ・リベロ」とは


フォンタナフレッダの生産するミラフィオーレ(Mirafiore)、一時は経営不振により失ってしまったこのブランドですが、2009年に商標を取り戻し、伝統的なバローロ造りによる伝統の味を復活させました。

イタリアにおけるワイン法は添加物や生産量などの規制が多く厳しいのですが、自然により近づくという意味での品質向上と「自由なワイン」を目指そうとVino Libero ヴィーノリベロと呼ばれるワイン造りの取り組みが、ここフォンタナフレッダでも行われています。

ヴィーノ・リベロとは?

ヴィーノ・リベロ=「自由なワイン」には化学肥料や除草剤、二酸化硫黄、高価なパッケージ、さらに過剰な価格設定から自由になろうという意味が込められます。

化学肥料のなかった時代のワイン造りをもう一度見直そうとイータリーの創立者であるOscar Farinetti氏による有名な醸造学者と共に行われているプロジェクトです。

イタリア7つの州から12の生産者が参加し、参加ワイナリーは以下
Fontanafredda、Mirafiore、Borgogno、Santa Vittoria、Brandini、San Romano、Monterossa、Serafini & Vidotto、Le Vigne di Zamò、Fulvia Tombolini、Agricola del Sole、Calatrasi & Micicchè

Ristorante Guido


本館の向かいにはレストラン兼ホテルが併設されています。

今回はレストラン「グイド」で北イタリアの郷土料理を頂きました。

秋から冬にかけて食べられる半熟卵のトリュフかけは絶品。そして現地で飲むバルバレスコ(品種:ネッビオーロ)は一味違います。美味しい。

ラビオリに続きメインのお肉、またはお魚が出されデザートはつるんとした自家製ジェラート。お腹いっぱい。

伝統も残す努力をしないと消えていってしまう。価値のあるものが、時代を越えて伝統として受け継がれるのは、継承しようとする人々の努力や情熱があるからこそ。

それこそがさらに大きな「価値」になって継承されていくのかな。

と、ワイナリーに行くたびに考えさせられることがたくさん。

「君がバラのために使った時間が長ければ長いほど、バラは、君にとって大切な存在になるんだ。」

星の王子様の一説が頭に浮かんできた。

この「おかえりなさい」という感情も、そういうことかなぁ。

Fontanafredda
Via Alba, 15
12050 Serralunga d’Alba (CN) Italia
見学は要予約

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