ニューオーリンズに「ガンボ」という郷土料理があります。 「ガンボ」は当時、奴隷として強制労働を強いられた西アフリカの人々が持ち込んだオクラで作ったスープ料理。野菜にシーフードや鶏肉などたくさんの具材を混ぜて作る深みのある味わいで、寒い日にもほっこりといただける料理です。 年越しを過ごそう!ということで、友人夫婦と年末年始の4日間ニューオーリンズへ行ってきました。 ニューオーリンズの魅力はジャズの発祥、ケイジャン料理、ブードゥー(黒魔術)など地方独特の文化や歴史を感じられること。ハンバーガーはどこの郷土料理?というのが良い例で、アメリカでは地方特有の文化を感じられる場所というのはなかなか珍しいようです。 それでは今回の旅のハイライトを… Cajun …
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北イタリアのクリスマスの過ごし方|Christmas in Italy.
クリスマスまで、あと少し。 久しぶりのイタリアへ戻ってきました。 北イタリア、トリノもすっかりクリスマスモード。街中のあちこちがイルミネーション、ツリーで彩られ、どこを切り取っても絵になる美しさ。 忘年会シーズンの日本同様、イタリア人にとっても忙しい月で、食事会やクリスマスディナーの予定でカレンダーがぎっしり埋め尽くされます。と他人事のように説明しているけれど我が家も例外ではなく、帰ってくるなり予想外の寒さと共にクリスマスディナーが立て続けに続いています。イタリア人のみなさん、その元気はどこからくるのですか。 さて、クリスマス目前ということで、今日は北イタリアのクリスマスの様子をご紹介します。 Presepe|街を彩るプレゼーぺ プレゼーペ(またはプレゼピオ)とはイエス・キリストの生誕を再現した置物のこと。聖母マリアの胎内にキリストが宿ったとされる12月8日にクリスマスツリーとプレゼーペが一斉に各家庭、教会など様々な場所に飾られます。1月6日の公現祭に片付けられるまでイタリアのクリスマス気分を盛り上げます。最近は宗教的なもの以外のプレゼーぺも多く見られます。 それぞれの家庭のプレゼーぺはもちろんマンマを中心に飾られます。例えどんなに忙しくても…。 …
三越伊勢丹トラベルサロン様による機関誌「mi viaje」にて連載がスタート
「Mi viaje」にて連載コラムがスタート! 12月より三越伊勢丹トラベルサロン様による機関誌「Mi viaje」にて連載コラム「イタリア便り」を書かせて頂くこととなりました。プロの方々のお力添えを頂きながらイタリアの食文化、ワインなどを中心にイタリアという国の様子をご紹介しています。 「Mi viaje」では国内、海外の上質な旅行情報が満載です。ぜひ、お近くの店舗にてお問い合わせくださいませ。 誌面の一部は、イタリア発見オンラインマガジン「あがるイタリア」からもご覧になれます。 …
Pouilly Fumé|プイィ・フュメ…とプイィ・フュイッセの違いは?
先日、美味しい白ワインに出会いました。 NYに住む友人のおすすめで連れて行ってもらったレストラン「The Clock Tower 」はレトロな雰囲気のインテリアがとてもお洒落で、かっこいい大人になった気分になれる場所。 こちらで頂いた白ワインがとっても美味しかったんです。フランスワインはまだまだ勉強中ですが、このワインがきっかけでPouilly Fumé|プイィ・フュメという言葉を覚えられたほど。 それで、先日ワインショップで見つけて早速購入。家に帰ってボトルを見ると、購入したのはプイィ・フュイッセ。間違えてしまったみたい。名前も似てるから似た感じなのかも、と飲んで見ると、味も香りも全く別物。調べて見たところ、それもそのはず、使用されているぶどうの品種が違うので特徴も違うわけですね。 The …
My favorite places in Turin|トリノ
TORINO|トリノ 「エレガント」という言葉がぴったりの街。私の3年間暮らしたトリノは北イタリアピエモンテ州の州都で、イタリアが統一されて初めての首都が置かれた場所。イタリアでは4番目に大きい都市です。日本でいうとちょうど福岡みたいな程よい都会で、京都のように伝統を重んじる場所という感じかなぁ。 トリノと聞いて思い浮かぶことは何でしょう。オリンピックやフィアット?おそらくこの街に来てまず感激するのは、この街の美しさと、美食。美味しいワインが飲みたかったら、高級ワインの産地バローロへ、海が恋しくなったら地中海の美しいリグーリアまでほんの1時間〜2時間で行けてしまうので、トリノに住む人々は、今週は海、今週は山!と、都会と自然が共存した暮らしを楽しんでいます。なので、イタリア人のお友達ができたらまずマーレ(海)とモンターニャ(山)の2言は覚えた方が良いかもしれません。 以前はフランス領だった名残もある街、トリノは他の州に比べると独特な個性をもち、イタリアのパリとも呼ばれているのだそう。今回はそんなトリノのお気に入りの場所をご紹介。 Just because I am keep …
大切なワインの劣化を防ぐには?|正しいワインの保管方法
「今夜は、ちょっといいワインを飲みたいね。」 ということで、大好きなピエモンテの赤ワインの生産者のネッビオーロを自宅のセラーから取り出し。 栓を抜くと、ふわっと濡れた段ボールのような不快な臭いが… Secondo me, Questo vino sa di tappo. …
マルケージ・ディ・バローロ:世界遺産登録された樽から作られ続ける伝統のバローロを味わう
ワインの王様、Barolo(バローロ) ワインの王様と呼ばれ世界に名を知らしめる「Barolo」 葡萄の品種には「ネッビオーロ」のみを使用しフルボディの長期熟成タイプが特徴で 熟成期間は3年間、リゼルヴァは5年間。 1ヘクタールあたりのぶどうの木の本数から醸造の仕方など細かく定められています。 フルボディとは言っても生産者によってはタンニンが柔らかめで フルーティな酸味を感じるものも多く、日本には出回っていないバローロの味を楽しめるのが 「現地ならでは」の魅力です。 今日は、そんなバローロの歴史が始まった場所200年近い歴史を持つ …