情熱的でほろ苦い「アマローネ」を求めて 愛の街ヴェローナへ イタリア語で苦い(アマーロ)という意味を持つワイン「アマローネ」。 今回は、ロミオとジュリエットの舞台である愛の街ヴェローナ、そして北部のワイン産地ヴァルポリチェッラへイタリア最高峰アマローネを求めて訪れました。 完熟したブドウを3~4ヶ月陰干しし、果汁を凝縮させ40~45%ほど水分を取り除いてからブドウを発酵させます。発酵後の果汁は最低2年以上の樽熟成と6ヵ月以上の瓶内熟成されようやくリリースされます。 陰干しして糖度が上がったブドウから作られるアマローネは果実味がぎゅっと凝縮された力強いイタリア最高峰の辛口赤ワインです。上品なタンニンとコクと共にスミレや赤い実のジャム、ヘーゼルナッツやチョコレートなど複雑性のある香りを感じ取ることができます。価格は5,000円台から1万円、ヴィンテージやあたり年のものになると数万円で販売されているものもあり世界のワイン愛好家からも一目置かれる高級ワインです。 モダンアートな空間 1925年創業のパスクアワイナリー 訪れたワイナリーはヴェローナ郊外に位置するパスクアワイナリー。モダンなワイナリー内で目を引くのは所々に飾られているアートの数々です。美しいボトルのデザインと心地よい飲み口のロゼワイン11ミニッツの展示スペースには光と鏡を使用した幻想的な空間が広がります。約9年以上の伝統とニューヨーク風のテイストが融合したワイナリーの魅力はワインの製造、試飲だけに留まりません。 3代目パスクアブラザーズが手がける革新的なワイナリー …
ワインブログ
#おうち時間 をオシャレに楽しく 春の家飲みワイン4種
コロナウイルスの影響ですっかりライフスタイルが変化した今、みなさまも自宅で過ごす時間を充実させるために工夫を凝らして生活されていることであろう。 我が家はこの冬アメリカから拠点をロンドンに移し、新しい場所での生活が始まったのだが自粛生活も1ヶ月が過ぎたところで先日3週間の延期が発表された。ベストシーズンを迎えた春の太陽の下で新しい街を散策するのはまだまだ先になりそうだ。 さて連載を書かせていただいている世界ワイン巡りだが、今回は自宅から「自宅で過ごされているみなさまへ」少しでも楽しいおうち時間を過ごしていただくため「春のおすすめ家飲みワイン」を4つご紹介したいと思う。今年はお花見も自粛モードだったことも考慮しその埋め合わせと言うのはなんだが、お昼からゆっくりのみたいおすすめワインを中心にセレクトしている。 …
About Chanti |キャンティとキャンティ・クラシコはどう違う?本場のキャンティワインを求めて
☆ この記事は一部「SHOPITALIA」様 掲載記事です。 ☆ キャンティの本場、トスカーナ地方へ 本場のキャンティワインを求めて、トスカーナ地方を訪れました。 フィレンツェから郊外に車を走らせること1時間、背の高い糸杉の樹に、なだらかな丘陵地帯に広がるワイン畑、緑あざやかな風景が広がります。 トスカーナといえば、イタリア屈指のワインの生産地。中でも特に知名度の高いキャンティワインはキャンティ地区で生産される赤ワインで、現在100ヵ国以上へ輸出され世界中の人々に親しまれています。 キャンティワインに使われるブドウはサンジョベーゼという品種で、若めのワインには酸味があり、新鮮な野いちごやフサスグリなどの赤い果実の香りを感じます。熟成させるとジャムやスミレの花の濃厚で上品な香りへと変化し、さまざまな味わいを楽しむことができます。 …
Ca’delbosco|極上のフランチャコルタを求めて カデルボスコのワイナリーへ
☆ この記事は一部「SHOP ITALIA」様 掲載記事です。 ☆ 歓喜のワイン「フランチャコルタ」 グラスに注がれた黄金色に輝くワイン、グラスの底からふつふつと上がってくる繊細な泡。 イタリアでお祝いの席でよく目にする高級スパークリングワインといえば「フランチャコルタ」です。 「フランチャコルタ」は、北イタリア・ロンバルディア州東部のフランチャコルタ地域で生産された瓶内二次発酵方式で作られる発泡性ワインです。 フランスのシャンパンよりも厳しいとされる製造基準をクリアしたものだけが「フランチャコルタ」を名乗ることができ、「特別な時間」を祝福するワインとしてイタリアでは結婚式や誕生日会などの祝杯の席でよく登場します …
Barolo|高級ワインの産地バローロワイナリー巡りのポイント
カボチャや紅葉グッズ、ハロウィンアイテムが並び始め秋の気配を感じる季節になってきました。 旬の食べ物あふれる秋と言えばワイナリー巡りのベストシーズン! ということで、今日はイタリアでワイナリー巡りがしたいという方へ高級ワインの産地バローロのワイナリー巡りのポイントについてまとめてみました。 Barolo|バローロとは? はじめにバローロについて、おさらい。 バローロ (Barolo) とは、イタリア、ピエモンテ州のバローロ村とその周辺の村々で生産されるDOCG規格の長期熟成タイプの赤ワイン。(DOCGについてはこちら) 使用できるブドウ品種はネッビオーロのみ。 ネッビオーロの特徴は? …
ニューヨーカーの避暑地 ハドソンバレーでゆったり過ごす休日
★ こちらの記事は sumau.com様への掲載記事です。 ★ ニューヨーク州でワインが作られているのをご存知だろうか? 洗練された大都会のイメージが強いニューヨーク州だが、広大な州内にはワイン造りに適した土地も多く実はカリフォルニア州、ワシントン州に次ぎ、ワインの生産量は全米で第3位。ワイン造りの歴史も西海岸より古く、飲めばそのクオリティの高さに驚く人も多い。 夏は蒸し暑く、冬は厳しい寒さが特徴のニューヨーク。マンハッタンに住む友人から「靴底が溶けるほど暑いよ」と忠告を受けるほど暑い夏が今年もやってくる。 …
SUMAU様にて 新連載「世界のワインめぐり」がスタート!
住まいと暮らしをデザインする 株式会社モリモト様が運営されている情報サイト SUMAU(住まう) にて 「世界のワインめぐり」という名で 連載コラムを始めさせて頂くことになりました。 SUMAU(住まう) では世界中の建築物デザイン、アートなど 暮らしの中に洗練された空間や時間を取り入れるヒントが盛りだくさんです。 …
北イタリアのワイナリー巡り|「Cascina Chicco」カッシーナ・キッコ
Heart of Roero|美味しいワインを求めて「カナーレ」へ イタリアワイン・田舎料理・大自然、が揃う場所といえば 世界遺産の「ぶどうの景観」が見所のロエロ地方。 トリノから車で40分ほど、のどかな田舎の風景を楽しみながらクーネオ県、カナーレへ向かいます。 この地域は、知る人ぞ知る美食の宝庫!ワインの他にもトリュフやサルシッチャ、ポルチーニ茸など、新鮮で貴重な食材で溢れています。 そして、カナーレは桃の名産地ということもあって春先から桃の花がワイン畑に混じり、色あざやかなぶどう畑を楽しむことができます。 Just …