「今夜は、ちょっといいワインを飲みたいね。」
ということで、大好きなピエモンテの赤ワインの生産者のネッビオーロを自宅のセラーから取り出し。
栓を抜くと、ふわっと濡れた段ボールのような不快な臭いが…
Secondo me, Questo vino sa di tappo.
「これ、ブショネ(欠陥ワイン)だと思う!」
ブショネの事、イタリアではタッポと呼ばれます。
わーい、飲むぞ♪と上がったテンションが一気に下り坂へ。
この悲劇を少しでも減らす為、今日はソムリエ講習で学んだ「欠陥ワインの特徴」と「ワインの保管方法」をご紹介します。
欠陥ワインの特徴
•開けた瞬間、又は、注がれた後に少し時間が立つとよりわかりやすく感じられる
•コルクから段ボールの濡れた臭いがする
•不快な臭いでも、空気にふれさせることで収まる場合もある
(腐った卵の臭いだとか、まだまだいろいろあるみたいです)
今回のワインの悪臭は強烈だったのですぐ判断できました。
ああ、悲しい…
我が家のワインセラー、ひとつは温度調整ができるタイプで、もう一つは空調設備のある部屋に自然とおかれているタイプの(見た目重視)もの。以前も何回か、これについては家族会議が行われたのですが数ヶ月なら室内の温度で置いておいても問題はないだろうということで見過ごしていたのですが、どうやらそれで一夏を越えたのが悪かったのかも…
せっかくのワイン、ベストな状態で飲むために、ベストな状態で保管しておこうということで、まだまだ寝かせておきたいワインたちを全て地下へ移動することへ。
という事でイタリアのソムリエ講習で習ったワインのベストな保管方法はこちらを参考にどうぞ。
カンティーナの条件
•温度 11〜15度
•湿度 60度〜75度前後
•振動の無い場所で保管する
…振動は温度の急変よりダメージをあたえるとの情報も
•日光のあたらない暗所で保管する
•臭いのない場所で保管する
•横に寝せて保管
※温度は上昇する傾向にあるので下から、スパークリング、白、ロゼ、赤の順が理想的。また、ビンテージになればなるほど、立てた状態で保存するという方法も。
とりあえず、これでしばらく一安心…。
以上、ソムリエ講習で学んだ欠陥ワインの特徴と、保管方法についてご紹介しました。
みなさまも、暑い夏のワインの保管にはぜひお気をつけください。